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7 交通の安全を守る
COLUMN Vol.10
銚子市のシンボル 〜犬吠埼灯台〜第三管区海上保安本部 関東平野の最東端、利根川の下流域に位置し、小さなつぎ口を持つ酒器の一種「お銚子」のような形状をした地域であることから名付けられた千葉県銚子市。元旦に日本一早く初日の出を見ることができる場所として有名です。 その銚子市の北東端に位置する風光明媚な犬吠埼地区に、関東大震災や戦災にも崩壊せずに現存し、平成22年11月で満136歳を迎えた白亜の灯台が堂々と建っています。これが犬吠埼灯台で、銚子市のシンボルとして親しまれています。 犬吠埼灯台は、明治政府がイギリスから招聘した技師、リチャード・ヘンリー・ブラントンが設計、施工した二重構造壁の灯台で、明治7年に初点灯して以来、沖行く船の安全を見守り続けてきました。 高さは31メートル、円筒形の形状で、千葉県香取郡高岡村(現千葉県成田市高岡)産のレンガ約19万枚が使用されています。灯台内部にエレベータはなく、長い螺旋階段しかありません。階段は全部で99段ありますが、建設当時、ブラントンが近くの九十九里浜にちなんで設計したとも言われています。 灯台からの展望は抜群で、太平洋の荒波が砕け散る豪快な光景を見下ろすことができるため、屈指の観光スポットとなっています。銚子市や灯台を愛する銚子市民と連携して様々なイベントを開催しており、県内外を問わず、年間約15万人の観光客が足を運んでいます。 ※犬吠埼灯台は、歴史的・文化財的な価値が高いことから、平成22年4月28日付で登録有形文化財(建造物)に登録されました。
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