海上保安レポート 2011

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 新たな海洋立国に向かって


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 領海等を守る

3 生命を救う

4 青い海を護る

5 災害に備える

6 海を識る

7 交通の安全を守る

8 海を繋ぐ


目指せ! 海上保安官


語句説明・索引


図表索引


資料編


おわりに

7 交通の安全を守る > COLUMN Vol.09 小冊子「庄内浜の観天望気」が大好評!〜海難防止啓発活動の一役に〜
7 交通の安全を守る
COLUMN Vol.09
小冊子「庄内浜の観天望気」が大好評!〜海難防止啓発活動の一役に〜第二管区海上保安本部

平成22年5月、酒田海上保安部は、海難防止啓発活動の一環として、ポケットサイズの小冊子「庄内浜の観天望気」を発行しました。

「観天望気」は、自然現象や生物の行動の様子から天候を予想するもので、山形県の庄内浜各地では、古くから漁民の間で伝えられてきました。例えば、「鳥海山に帽子のような雲がかかるのは、風が吹き出したり、雨が降り出すきざしである。」等、各地で様々なものがあります。

この小冊子には、観天望気の紹介のほか、離岸流等の「海の豆知識」、海中転落時の対応や自己救命策等について、挿絵を盛り込んで見やすく掲載しています。

山形県北西部の庄内浜には、山形県内陸部から多くのマリンレジャー愛好家が訪れ、海の知識もないまま海難に遭遇するケースも多く見られます。

このため酒田海上保安部では、海難防止啓発活動の場を沿岸地域のみならず内陸部にも拡大し、県内全域の釣具店やボートショップを訪問のうえ、来客者への小冊子の配布を依頼しました。

当初、この小冊子は3,000部作成しましたが、様々なメディアに取り上げられたことにより、県内はもちろん、遠くは関西から「送って欲しい。」との問合せもあり大好評でしたので、新たに1,000部を追加増刷し、海難防止に役立てています。

釣具屋での協力依頼 小冊子「庄内浜の観天望気」
▲釣具屋での協力依頼 ▲小冊子「庄内浜の観天望気」