捕捉された韓国高速小型船「南海」

第七管区海上保安本部管内北部は、韓国と一衣帯水の地理的関係にあるため、韓国側捜査機関と日頃から連携して水際取締りに取り組んでいます。

そのような状況下、平成21年7月2日深夜、韓国側捜査機関から密航情報を入手、七管では予測される密航ルートに巡視船艇、航空機を配備し監視を開始しました。

翌3日午前1時頃、壱岐島北方約7kmにおいて配備中の壱岐海上保安署所属巡視艇「いきぐも」が、高速で南下する小型船1隻のレーダー映像を確認し、追尾を始めたところ、小型船は急に反転し逃走を始めました。

このため「いきぐも」は、同船が情報のあった密航船であると判断、対馬海上保安部所属巡視艇「やえぐも」と協力・連携しながら、暗夜の海上を40ノット以上の高速でジグザグ逃走する小型船の追跡を続け、午前1時40分頃、対馬東方約22kmの海上において小型船を捕捉しました。船内捜索をしたところ、韓国人女性5名、イラン人男性2名の密航者を発見したため、7名を不法入国容疑で、韓国人船員2名を集団密航助長容疑で検挙しました。