我が国周辺諸国との間には、各種漁業協定が結ばれており、外国漁船はルールに従った操業が義務付けられています。しかし、近年では高速・高性能な外国漁船が、中間線付近の日本側EEZ(排他的経済水域)内で違法に操業し、巡視船艇の接近を察知すると、相手国側にすばやく逃げ込むといった、悪質で巧妙な事例が見られます。
海上保安庁では、我が国水域の漁業秩序を維持するため、徹底した監視取締りを行い、違法操業を行う外国漁船の根絶を図ります。
|
01 治安の確保 > CHAPTER3 外国漁船による密漁等への対策
01 治安の確保
CHAPTER3 外国漁船による密漁等への対策
我が国周辺諸国との間には、各種漁業協定が結ばれており、外国漁船はルールに従った操業が義務付けられています。しかし、近年では高速・高性能な外国漁船が、中間線付近の日本側EEZ(排他的経済水域)内で違法に操業し、巡視船艇の接近を察知すると、相手国側にすばやく逃げ込むといった、悪質で巧妙な事例が見られます。 海上保安庁では、我が国水域の漁業秩序を維持するため、徹底した監視取締りを行い、違法操業を行う外国漁船の根絶を図ります。
平成21年の外国漁船の検挙隻数は2隻で前年と同じでした。 平成21年9月には、沖縄県宮古列島の水納島付近の日本の領海内で、巡視船が漂泊中の台湾遊漁船を発見しました。立入検査を実施するため遊漁船に接近したところ、航行を開始したことから、巡視船は停船命令をしつつ追跡しましたが、遊漁船は命令に従わず逃走を続けました。その後、巡視船は強行接舷により遊漁船を停船させ、遊漁船の船長を漁業法違反(立入検査忌避罪)容疑で現行犯逮捕しました。
海上保安庁では国内外の関係機関や地元漁業者といった地域住民との連携協力を図り、情報収集・分析活動を行い外国漁船の操業実態の把握に努めるとともに、巡視船艇・航空機を効率的かつ効果的に配備し、厳格な監視取締りを実施していきます。 |