全国に配属されている海上保安庁の測量船は、我が国周辺海域から西太平洋におよぶ広大な海域で目的に応じた様々な海洋の科学的調査を行っています。
大型測量船
大型測量船「昭洋」、「拓洋」は、主に外洋において、海域火山調査や海洋環境の保全のため放射能調査や海洋汚染調査を行っています。近年は、大陸棚の限界画定のため、マルチビーム測深機による精密海底地形調査やエアガンによる地殻構造探査を行い、大陸棚の画定に向けた基礎資料を収集しています。
▲大型測量船「昭洋」
中型測量船
中型測量船「明洋」、「天洋」、「海洋」は、海図などに必要な基礎資料収集のため、全国の港湾や沿岸域において、マルチビーム測深機などを使用し海底地形調査などを行っています。
また、海洋環境の保全などのため、日本周辺海域において、放射能調査や海洋汚染調査を行うほか、自然災害から海上交通や暮らしを守るため海底地殻変動観測や海域火山調査も行っています。
▲中型測量船「天洋」
測量船(20メートル型)
小型測量船は、管区海上保安本部に配属され、管内の港湾や沿岸域において、マルチビーム測深機などによる水路測量や港湾の現状調査を行い海図作製のための基礎資料を収集しています。また、海難や自然災害が発生した場合は、航路障害物を捜索するなど、航行安全業務も行っています。
▲測量船「くるしま」
測量船(10メートル型)、特殊搭載艇
大型測量船に搭載されている「じんべい」、「マンボウII」は、あらかじめ計画されたプログラムに従って無人で調査を行うことできます。これにより、これまで調査ができなかった噴火の恐れがある海域における海底地形調査も可能となりました。
▲測量船「じんべい」 |
▲特殊搭載艇「マンボウII」 |