我が国の広大な海域に比して、これまで行われてきた海洋調査は必ずしも十分ではありません。海上保安庁が所有する測量船には限りがあることから、海洋調査の実施については、船舶が多く通行し、浅瀬等のある海域や大陸棚の限界画定のための調査などを優先せざるを得ません。このため、我が国周辺には、明治時代の手法により調査したまばらな水深しか把握していない海域が依然として残されているのが現状です。
海上保安庁としては、今後とも、日本周辺海域における必要な海洋調査を、最新の技術を用いて適切に実施していくこととしています。