海上保安レポート 2004

●はじめに


■TOPICS 海上保安の1年


■特集1 海洋権益の保全とテロ対策

■特集2 海保の救難

1 自然災害への対応

2 海保の救助要員


■本編

治安の確保

生命を救う

青い海を護る

災害に備える

海を識る

航海を支える

海をつなぐ連携


海上保安庁の業務・体制


海を仕事に選ぶ


海保の新戦力


その他


資料編


 
特集2 > 海保の救難 > 1 自然災害への対応 >コラム 本物の「海猿」が大人気!巡視船「いず」潜水士
本物の「海猿」が大人気!巡視船「いず」潜水士
 平成16年7月19日「海の日」、湘南海上保安署(神奈川県)に小学1、2年生くらいの男の子が訪ねてきました。男の子はその右手に20円を握りしめ、「海猿のポスターを下さい!」と職員に注文。折しも湘南海上保安署に応援に来ていた巡視船「いず」潜水士の村上機関士補と榎木機関士補の二人は、「ポスターはないけれどその代わり」にと男の子に潜水ボンベを背負わせてあげました。潜水士と一緒に記念撮影もした男の子は思わぬ体験に大喜び。帰り際、男の子は元気よく「僕も潜水士になる!」と満面の笑みを浮かべ帰っていきました。猛暑の中、ひとときの涼風が保安署を駆け抜けた思いがしました。
 その他にも、水上バイク衝突事故の処理や海浜パトロールの最中、海上保安庁の文字の入ったウエットスーツに身をつつんだ潜水士に対して、あちらこちらで「海猿だ!海猿だ!」と声をかけられる一幕もありました。映画「海猿」の反響か、思いも寄らない海辺の人々からの注目の大きさに、自分たちへの期待の大きさを感じとり、嬉しくも身の引き締まる思いがしました。潜水士にとって、今年は人々の声援を受けてさらに業務意欲を増す熱き夏でした。
巡視船「いず」潜水士
▲巡視船「いず」潜水士