海上保安レポート 2004

●はじめに


■TOPICS 海上保安の1年


■特集1 海洋権益の保全とテロ対策

1 領海警備と海洋権益

2 テロ未然防止のための取組み

■特集2 海保の救難


■本編

治安の確保

生命を救う

青い海を護る

災害に備える

海を識る

航海を支える

海をつなぐ連携


海上保安庁の業務・体制


海を仕事に選ぶ


海保の新戦力


その他


資料編


 
特集1 > 海洋権益の保全とテロ対策 > 1 領海警備と海洋権益 > 4 沖ノ鳥島
沖ノ鳥島
沖ノ鳥島
▲沖ノ鳥島
東小島 北小島
▲東小島 ▲北小島
 日本の最南端で、我が国唯一の熱帯気候の島である沖ノ鳥島も、海洋権益の観点から注目されています。この島は東京都心から約1,700km離れた南の海に位置し、ホノルル(ハワイ)とほぼ同じ緯度にあります。
 国連海洋法条約第121条では、「自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮*1時においても水面上にあるもの」を島と定義し、領海、接続水域、排他的経済水域及び大陸棚を有することと定めていますが、沖ノ鳥島はこのような条件を有する島です。
最近、沖ノ鳥島周辺の我が国の排他的経済水域において、中国の海洋調査船が国連海洋法条約に基づく手続きを踏むことなく、我が国の同意なしに調査活動を行っています。海上保安庁では、我が国の権益を適切に保全していくため、沖ノ鳥島の周辺海域においても巡視船及び航空機によるしょう戒を行っています。
沖ノ鳥島周辺をしょう戒する巡視船
▲沖ノ鳥島周辺をしょう戒する巡視船