海上保安レポート 2004
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本編 > TOPICS > 治安を守る > 3 北朝鮮籍の貨客船「万景峰92」号入港への対応


 昨今の日朝関係を踏まえ、日朝間を例年20〜30回往来している北朝鮮籍の貨客船「万景峰92」号をはじめとする北朝鮮籍船舶に対しては、政府の方針として一層の監視取締体制の強化を図ることとなりました。このような情勢の中、万景峰92号は、平成15年1月15日の入港以後、6月9日の入港を直前で中止するなど運航を変更していましたが、8月25日に約7カ月ぶりに新潟港へ入港しました。
 海上保安庁は、密輸・密航等の犯罪防止に万全を期すため、第九管区海上保安本部に対策本部を設置し、巡視船艇・航空機による入港前からの警戒を実施するとともに、東京税関新潟支署及び東京入国管理局新潟出張所と合同の体制により、入港時に加え出港時にも厳正な立入検査を実施しました。
 また、万景峰92号が9月5日に新潟港を出港する際に、最大搭載人員を超えて旅客を乗船させていた事実が判明したことから、新潟海上保安部(新潟県新潟市)において所要の捜査を実施し、9月17日船長を船舶安全法違反(定員超過)の容疑で新潟区検察庁に送致しました。
 海上保安庁では、その後も万景峰92号をはじめとする北朝鮮籍船舶の入港の都度、立入検査を実施するなど、厳正な監視取締りを継続し、不法行為の防止に努めています。
「万景峰92」号の入港
▲「万景峰92」号の入港