海上保安レポート 2018

はじめに


海上保安制度創設70周年記念特集
海洋の安全・秩序をつなぐ〜70年の礎とともに〜


海上保安官の仕事


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 領海・EEZを守る

2 治安の確保

3 生命を救う

4 青い海を守る

5 災害に備える

6 海を知る

7 海の安全を創る

8 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

海上保安官の仕事 > ワークライフバランス
海上保安官の仕事
ワークライフバランス
職員のワークライフバランスに配慮した人事運営

海上保安庁の業務は24時間365日休むことができません。しかしながら、それを支える職員が抱える育児や介護も24時間365日休むことができません。こうした海上保安庁の業務執行体制を維持しつつ、職員のワークライフバランスにも配慮するためには、育児や介護を配偶者等のパートナーとともに分担しながら、仕事と家庭を両立できる環境整備が必要不可欠になっています。

海上保安庁では、こうした育児や介護等の事情を抱える職員に対して、例えば、夫婦が同居できる人事配置や、職員の両親等の親族から支援を受けることのできる人事配置等、職員1人1人が抱える事情に応じた人事運営を積極的に行っています。


装備技術部 施設補給課 企画係長
緒方 理人
装備技術部 施設補給課 企画係長 緒方 理人

平成29年10月に第3子目が生まれ、「配偶者出産休暇」と「育児参加のための休暇」を取得しました。

第1、2子目の出産の際は、里帰り出産でしたが、長男が小学校に通学していることから、里帰り出産が出来ない状況でした。

妻の妊娠が分かってからは、緊急性の少ない部署へ配属していただく等、家庭事情を重視した配属をしていただき、無事に第3子の出産を迎えることができ、さらに、第3子目にして初めて妻の出産に立ち会うことができました。

妻の出産、育児に関する特別休暇について、上司から積極的に取るように言っていただく等、職場からの温かい応援をいただき、妻の出産に伴う病院への送り迎えや妻の急な体調不良、産後の回復までの子供の行事参加等のため併せて7日間の特別休暇を取得させていただきました。

6年振りの妻の出産を経験し、個人の事情に応じた配属、仕事環境を考慮していただける職場であり、6年前より一層、ワークライフバランスを大切にする時代に変わってきていることを肌で感じています。

ワークライフバランスを大切にすることが、私自身の次への活力へと繋がっています。


第一管区海上保安本部 交通部 安全対策課 安全対策 第二係長
島田 達也
第一管区海上保安本部 交通部 安全対策課 安全対策 第二係長 島田 達也-1
第一管区海上保安本部 交通部 安全対策課 安全対策 第二係長 島田 達也-2

私は、管区本部交通部安全対策課で勤務しています。妻も海上保安官であり、小学生と保育園児の2人の育児をしながら、夫婦ともにフルタイムで勤務しています。

通勤と保育園の送迎時間の関係上、通常の勤務時間では物理的に間に合わないことから、現在、夫婦で両立支援制度の早出遅出勤務を利用しています。私が遅出勤務を利用して子供の送りを担当し、妻が早出勤務と休憩時間の短縮を利用して子供の迎えを担当しています。

この制度を利用した結果、子供達とふれあう時間が増え、夫婦としても子供達としても気持ちの余裕を持てるようになったと思います。

制度の利用にあたっては、職場の上司や同僚の理解と協力に恵まれ、感謝しています。