平成24年の海上犯罪の送致件数は、7,448件であり、前年より92件増加しました。
法令別に見ると、海事関係法令違反が3,152件と最も多く、次いで漁業関係法令違反が2,657件、刑法犯が821件、海上環境関係法令違反が562件となっています。
また、犯罪種別では、海事関係法令では、検査を受けていない船舶を航行させる無検査航行や定員超過等の船舶安全法関係法令違反が1,497件と最も多く、漁業関係法令では、漁業権の侵害や禁止漁具の使用が、刑法犯では、船舶の衝突や乗揚げといった業務上過失往来危険や過失傷害が、海上環境関係法令では、廃棄物の不法投棄や船舶からの油等の不法排出が多く発生しています。
このほか、薬物や銃器等の密輸事犯といった薬物・銃器関係法令違反を10件、不法出入国(いわゆる密航)事犯や不法残留事犯等の出入国関係法令違反を10件検挙しました。
▲乗揚げにより浸水した小型船舶 | ▲浅瀬に乗揚げた船舶 |