COLUMN Vol.01
第五管区太地町 鯨類追込網漁業警戒本部の設置! 第五管区海上保安本部
第五管区太地町 鯨類追込網漁業警戒本部の設置! 第五管区海上保安本部
和歌山県太地町では、毎年9月から翌年4月にかけて沿岸域でイルカなど小型鯨類を対象とした鯨類追込網漁業(追込み漁)が行われています。 追込み漁は、熊野灘を回遊する鯨類の群れを漁船の船団で太地湾の湾奥まで追い込んで生け捕りにする漁法です。 捕鯨は日本をはじめ世界の沿岸各地で行われていますが、実は生体としてイルカ等を捕獲できるのは世界でも珍しく、太地町では食用とされるもののほかは、漁港内の生簀での調教を経たうえで世界中の水族館に出荷されています。 その一方で、ここ数年海外の反捕鯨団体に所属する活動家が太地町に多数出入りするようになり、活動家と漁業者のトラブルや漁具を損壊する事案も発生しています。 このような状況が今後も続くことが予想されたことから、第五管区海上保安本部では和歌山県警察と連携して警戒に当たることとし、平成23年8月25日、五管本部に警戒本部、田辺海上保安部に現地警戒本部をそれぞれ設置しました。また、太地町内に串本海上保安署の臨時駐在所を設けて、複合型機付ゴムボート等を配備して対応に当たるほか、巡視船艇を派遣して沖合及び沿岸部のパトロールを行い、海上における安全確保と違法行為の未然防止を図っています。 |
▲警戒本部の設置 | ▲操業海域付近でパトロール中の 海上保安庁ゴムボート(手前) |