海上保安庁では、防災等の目的のため、海域火山の監視観測も行っています。平成25年11月20日に39年ぶりに噴火をした西之島は、新たな陸地が形成されて以降、1年以上にわたって活発な噴火活動が継続しています。
流出した溶岩により、新たな陸地は拡大を続け、平成27年3月25日時点で東京ドーム52個分まで拡大していますが、海域火山の噴火活動が1年以上も継続することは世界的に見ても大変珍しい現象であり、火山の専門家も今後の活動を注目しています。
また、火山活動による新たな陸地の形成によって我が国の領海及び排他的経済水域(EEZ)が広がる可能性があります。今後、火山活動が沈静化し、安全が確認された後に精密な水路測量を行い、新たに形成された陸地を海図に記載した段階で領海等の新たな範囲が画定することとなります。
海上保安庁では、引き続き、付近航行船舶に対して航行警報等により警戒を呼びかけるとともに、今後も継続して観測を続け、西之島の推移を見守っていきます。
西之島付近における噴火活動状況 |