海上保安⼤学校(初任科)

トップ海上保安官になるには

海上保安⼤学校(初任科)

海上保安庁の幹部となる職員を養成するた
め⼤学卒業者を対象とした採⽤試験

海上保安庁の「幹部」となる職員を養成するため、令和2年度から⼤学卒業者を対象とした、「海上保安官採⽤試験」を新設しました。採用された方は、2年9カ月間の研修(於海上保安大学校)を経て、現場赴任します。本科⽣と同様、複雑化・国際化している海上保安業務に対応するために必要かつ⾼度な専⾨能⼒を短期間で⾝につけるとともに、航海、機関の各専攻に分かれ、海技免状を取得するために必要な海事系の専⾨的な知識を習得します。

受験資格

⼤学卒業後30歳未満まで。

教育期間

2年9カ月。初任科で1年間の教育を受け、 特修科に編入され 、 さらに1年間の教育を受けます。その後、本科卒業生と同様、専攻科6カ月間、研修科(国際業務課程)3カ月間の計2年9カ月間の教育を受けます。

初任科を詳しく⾒る

カリキュラム

取得する資格・免状

卒業後の進路

初級幹部職員として、⽇本全国の巡視船などに配属され、海上における犯罪の取り締まり、領海警備、海難救助、海上交通の安全確保などの業務に従事します。その後、本庁や管区海上保安部、巡視船などに勤務しつつ、幹部職員としての経験を積んでいくことになります。

キャリアアップモデルコース

待遇

海上保安⼤学校

⾝分…国家公務員としての⾝分が付与
社会保障…国⼟交通省共済組合員としての保険が適⽤。各種社会保険も充実
厚⽣…寮内の医務室に看護師が勤務し、保健指導と診察を受けることができる。寮内に売店も設置
給与… 毎月約19万円の給与が支給。また、年2回の期末・勤勉手当(ボーナス)も支給
授業料など…⼊学⾦、寄付⾦、授業料は⼀切不要。制服や⽣活に必要な寝具類はすべて貸与
休⽇…週休2⽇制。原則⼟・⽇‧祝⽇は休⽇。⾦‧⼟曜⽇の夜など、休⽇の前⽇は外泊も可能(許可制)。春季3週間、夏季4週間、冬季2週間の長期休暇があり、休暇中は寮を閉鎖し、全学生が実家などに帰省

現場配属後(海上保安官)

勤務時間‧休暇

週休2⽇制。巡視船勤務の場合は不定休。陸上勤務の場合は基本的に⼟⽇祝⽇が休⽇(勤務先によって変動の可能性あり)。緊急対応のための休⽇出勤があるが、代休または⼿当が⽀給される。

その他の休暇制度
年次休暇(年20⽇。20⽇を限度として翌年に繰り越し可)
特別休暇(結婚、出産、忌引き、夏期休暇、ボランティア休暇など)
病気休暇(負傷、疾病による場合)
介護休暇
育児休業

給与

ほかの国家公務員と同様に法律で定められ、その職種によって⼀般事務職に適⽤される⾏政職や警備救難などの業務に従事する職に適⽤される公安職の俸給表により⽀給。⼤半の海上保安官は公安職の俸給表の適用を受けており、⼀般の国家公務員と⽐較すると⾼めの給与となっている。
特に巡視船艇や航空機に乗り込む海上保安官や特殊救難隊などに所属する海上保安官には、その職務の特殊性によりさらに俸給の調整額が⽀給。

海上保安官の⽉収の例

例1:保安学校卒、⼤型巡視船の⼠補、25歳、独⾝…約27万円
例2:保安⼤学校卒、⼤型巡視船の主任、25歳、独⾝…約29万円
例3:保安学校卒、40歳、既婚、⼦供2⼈
陸上勤務(海上保安部の係⻑)…約36万円
巡視艇船⻑…約39万円
例4:保安⼤学校卒、40歳、既婚、⼦供2⼈、陸上勤務(海上保安部の課⻑…約46万円)
その他、業務に応じた特殊勤務⼿当が⽀給されるほか、期末‧勤勉⼿当(ボーナス)が⽀給されます。

公務員宿舎の貸与

公務上必要な職員には、全国各地に設置されている国家公務員宿舎が貸与されます。

健康管理

全国の主要都市やその周辺には国家公務員共済組合連合会直営の病院が整備。管区海上保安本部などに診療所もあり利⽤可。
年1回以上の定期健康診断(または⼈間ドック)が実施され、病気の早期発⾒、早期治療に努め、職員の健康管理が⾏われています。万⼀、公務上の災害、または通勤による災害を受けたときには、国家公務員災害補償法に基づく保証を受けられます。

貸付制度

急に必要となった臨時の⽀出(結婚、進学、医療、災害など)や住宅を新築‧増改築する際の資⾦を借りられます。

給付制度

病気‧負傷の場合には、医療費などの⼀部⽀給が、出産の場合には、出産費の給付があります。また、国家公務員共済組合法に基づく、⽼齢厚⽣年⾦や障害厚⽣年⾦などの給付もあります。

宿泊保養施設

主な保養地や有名都市には国家公務員共済組合連合会などが経営する宿泊保養施設があり利⽤可能。

海上保安⼤学校のウェブサイトを⾒る海上保安大学校(初任科)<大卒者対象課程>試験要綱