特別対談海上保安学校
卒業生
やりたい仕事、目指したい夢が
きっと見つかる。
チャンスはいっぱいある!
海上保安学校で何を勉強するの?海上保安官って、どんな仕事?
卒業生を代表し2人の先輩に語ってもらいました。2人とも船舶運航システム課程の航海コース出身。それぞれ異なるフィールドで手応えを感じているようです。
宇都2021年に海上保安学校を卒業したばかりで、今は巡視船の航海士補として操舵や見張りなどの業務に従事しています。もともと警察や消防の仕事に興味があり、海上保安官なら両方できると聞いてこの道に入りました。
洞口大学時代の就職活動中に特技の水泳を生かせる仕事を探していたところ、潜水士という仕事を知り海上保安官を目指しました。今は巡視船の主任航海士、および潜水班長を務めています。
「業務の幅広さに驚きました」
宇都近年、管区域内の海岸でハマグリの密漁が多発していたため取り締まりを強化した結果、密漁者が激減しました。漁協の方にも感謝していただき、やりがいを感じました。
洞口いいですね。潜水士は船やヘリコプターで救助し、救急車や病院に搬送するまでを担うので、要救助者の回復後にお目にかかることがなく、感謝の言葉をいただくことはあまりありません。でも危険な状況から無事に救助できたときは、やはり達成感を抱きます。
宇都 航海士といっても、業務は幅広いなと改めて思います。
洞口そうですね。警備、救難、消防のほか業務は多岐にわたります。そこから自分の興味や適性に合わせて道を選べるのが、海上保安官という仕事のいい点ですね。
宇都休みもとりやすいですね。私はスノーボードが趣味で、冬はよく山に行きます。遠くに行くときは遠出申請が必要ですが、休みをしっかりとり、リフレッシュできています。
洞口私は今年第1子が生まれる予定で、育児休業をとるよう職場から勧められています。
「学校での学びにムダはない!」
宇都海上保安学校は、同期と固い絆ができ、楽しい1年でした。同期は仕事仲間でもあるので、高校までの友だちとはまた違う連帯感があります。入学時に体力に自信がないと言っていた人も、同期に支えられ無事に卒業しました。
ただ、入学当初は戸惑いましたね。“声出し”や整理整頓などを徹底して教えられるのですが、なぜ必要なのか腑に落ちないこともありました。でも現場に出てようやく、学校で習ったことはすべて役立つと理解しました。大声が出せないと、エンジン音が響く船上でコミュニケーションがとれないし、整理整頓されていないと、揺れる船上では物が落ちてきてしまい危険ですから。
洞口私は学校時代に分隊長に任命されました。分隊長とは教官から受けた指示を周知させたり隊を動かしたりする役割です。隊をまとめるために、できるだけ全員と話して価値観や考えを知ることに注力しました。この経験も、今、潜水班長を務める上で生きています。救難現場に誰を向かわせるのか判断するには、誰がどんな経験を経てきたのか知っておくことが大切です。分隊長時代に培った耳を傾ける姿勢がなかったら、もっと苦労していたと思います。
「成長し続けていきたい」
宇都今後の目標は国際刑事課に入ることです。そのために中国語研修に参加したい。研修メンバーに選抜されるよう、日々の業務に邁進しているところです。
洞口私は潜水士を究めて特殊救難隊に入り、隊長になることが目標です。その後は本庁の救難課で海上保安庁全体の救難業務を支えたい。航海士としては巡視船や巡視艇の船長も目指しています。
目標を1つ達成したら次の目標が見えてくるというのも、海上保安官ならではだと思います。経験を重ねることで新しい景色がどんどん開ける。だから“いつも人生最高潮”でいられ、成長し続けられる。これもこの仕事の魅力です。
宇都同感です。上司や先輩と現場に行くたびに、様々なことを教わります。先輩たちの意識の高さにも刺激を受けます。「自分もこうなりたい」という存在が目の前にいることで、もっと経験を積もうという意欲が湧く。幸せな環境だと思います。
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毎日が発見の連続。
追いつきたい存在が
いつも目の前にいるのは
幸せだなと思います海上保安学校 船舶運航システム課程※
2021年3月卒業- 出身地
- 東京都出身
- 出身校
- 私立加茂暁星高等学校
- 休日の過ごし方
- 洗車、サウナ
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経験を重ねた先に、
新しい世界が見えてくる。
だから常に
“人生最高潮”です海上保安大学校 特修科
2022年3月修了- 出身地
- 静岡県出身
- 出身校
- 愛知学院大学
- 休日の過ごし方
- 水泳、筋トレ、旅行
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※2024年秋の採用試験から、「船舶運航システム課程」は「一般課程」に名称変更します。