海上保安レポート 2018

はじめに


海上保安制度創設70周年記念特集
海洋の安全・秩序をつなぐ〜70年の礎とともに〜


海上保安官の仕事


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 領海・EEZを守る

2 治安の確保

3 生命を救う

4 青い海を守る

5 災害に備える

6 海を知る

7 海の安全を創る

8 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

6 海を知る > Column Vol.13 日本初のXチャート方式による海図「東京湾」の事前発行
6 海を知る
Column Vol.13
日本初のXチャート方式による海図「東京湾」の事前発行
本庁海洋情報部

平成30年1月31日から東京湾の情報の聴取義務区域が拡大され、新たに設定される指定海域への入域時には船名などを通報する制度等が設けられることから、海上保安庁は、1月30日まで有効だった旧海図のほかに、関係法令施行後のルールを記載した現行の海図「東京湾」W90と海図「TOKYO WAN」JP90(英語版海図)を事前に発行しました。

現行の海図は施行後のルールに基づく航海計画を立てるための、また、施行日から直ちに使用することができるようにしたものです。一方、旧海図は、施行前の1月30日までは実際に東京湾を航海する場合に、使い続ける必要がありました。このため旧海図と現行の海図を識別するために、旧海図には、海図番号の前にX印をつけて、それぞれXW90、XJP90(Xチャート)として使用することができましたが、1月31日をもって航海に使用できなくなりました。

近年、国際海峡等でXチャート方式による事前発行の事例がありますが、我が国では今回大きな制度変更のある東京湾で、この方式を初めて採用しました。


東京湾における交通管制一元化に伴う海図発行
東京湾における交通管制一元化に伴う海図発行