海上保安レポート 2012

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 東日本大震災


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 領海等を守る

3 生命を救う

4 青い海を守る

5 災害に備える

6 海を知る

7 交通の安全を守る

8 海をつなぐ


目指せ! 海上保安官


語句説明・索引


図表索引


資料編

TOPICS 海上保安の一年 > 08 海賊対処法に基づき逮捕した海賊4名を日本へ移送
TOPICS 海上保安の一年
08 海賊対処法に基づき逮捕した海賊4名を日本へ移送

平成23年3月5日、日本関係船舶であるオイルタンカー「グアナバラ」号がアラビア海(オマーン沖)の公海上を航行中に4名のソマリア人海賊に襲撃される事案が発生しました。海賊4名は米軍に拘束され、グアナバラ号乗組員は船内の退避区画(シタデル)に避難していたため全員無事でした。この事件では、政府方針に従い、民間船舶の護衛のために派遣中の海上自衛隊の護衛艦に同乗している海上保安官8名が、米軍から海賊4名を引き取り、護衛艦上で逮捕しました。その後、海上保安庁の航空機により海賊4名を日本まで護送し、3月13日に、東京海上保安部が東京地方検察庁に送致しました。本件は、平成21年7月の海賊対処法の施行以来、同法違反で逮捕した初めての事件となりました。

海賊に襲撃されたグアナバラ号 海賊対処法に基づき逮捕した海賊4名を日本へ移送
▲海賊に襲撃されたグアナバラ号