平成23年3月5日、日本関係船舶であるオイルタンカー「グアナバラ」号がアラビア海(オマーン沖)の公海上を航行中に4名のソマリア人海賊に襲撃される事案が発生しました。海賊4名は米軍に拘束され、グアナバラ号乗組員は船内の退避区画(シタデル)に避難していたため全員無事でした。この事件では、政府方針に従い、民間船舶の護衛のために派遣中の海上自衛隊の護衛艦に同乗している海上保安官8名が、米軍から海賊4名を引き取り、護衛艦上で逮捕しました。その後、海上保安庁の航空機により海賊4名を日本まで護送し、3月13日に、東京海上保安部が東京地方検察庁に送致しました。本件は、平成21年7月の海賊対処法の施行以来、同法違反で逮捕した初めての事件となりました。
▲海賊に襲撃されたグアナバラ号 |