COLUMN Vol.10
がんばろう東北!!応援メッセージをのせた「復興ブイ」、広島から東北に出発 第六管区海上保安本部
がんばろう東北!!応援メッセージをのせた「復興ブイ」、広島から東北に出発 第六管区海上保安本部
東日本大震災により、傾斜したり、水没したり、防波堤ごと倒壊したりするなど、正常に機能できなくなった航路標識は、東北地方の太平洋沿岸を中心に150基以上に上りました。
これらの標識の大半は、簡易な灯火等を設置することにより応急的に復旧されていますが、傾斜・倒壊した灯台の中で港の入り口を明示するなど重要な標識については、船舶交通の安全をより確実なものにするため、8月末を目処に、被災した標識の近傍に灯浮標(ブイ)を仮設しています。
しかしながら、被災した東北地方を管轄する第二管区海上保安本部において、これらの標識を緊急に整備することは困難な状況にあったため、東北以外の地域で支援対応することになりました。
第六管区海上保安本部では、灯浮標11基を広島と丸亀にある浮標基地で準備し、6月下旬から7月下旬にかけて、岩手県宮古市など3箇所の港湾に向けて搬出しました。
7月13日の午前中、広島浮標基地では広島市立宇品中学校3年生5名の職場体験学習が行われていました。施設見学の中で、その日午後に被災地に送られる予定のブイについて説明をしたところ、生徒から「被災された皆さんを元気付けるために、メッセージを書かせてほしい。」という要望があり、急遽全員からブイに被災者応援のメッセージを書いてもらいました。
後日、職場体験学習に参加した生徒から第六管区海上保安本部にお礼の手紙を頂き、その中に「震災にあった方々に向けて東北に送るブイにメッセージを書けたことが印象に残りました。」との記載がありました。今回の復旧支援整備を通して、生徒達の心にあった「震災復興」という強い思いを東北に送ることができました。
▲復興メッセージを書く中学生 |