COLUMN Vol.08
航路標識技能競技会を開催! 第十管区海上保安本部
航路標識技能競技会を開催! 第十管区海上保安本部
灯台などの航路標識は、船舶航行の安全を確保するために非常に重要な役割を担っており、その機能を維持するため、適切に保守を行うことは、海上保安庁の重要な業務の一つです。現在、大量退職期を迎え、航路標識の保守に関する技術を伝承することが喫緊の課題となっています。そこで、第十管区海上保安本部では、効率的に技術を伝承するため、航路標識に関する高度な知識・技能を有する職員(「Etecnav-Team」*)による指導に加え、平成22年度より「航路標識技能競技会」を実施しています。
平成23年3月の東日本大震災では、灯台が防波堤とともに倒壊するケースや灯浮標が流失するケースなど、多数の航路標識が被害を受けました。そこで、平成23年度は、鹿児島港内の防波堤灯台において、地震や津波、雷などの自然災害により防波堤灯台が被害を受けたものと想定し、競技会を行いました。
各チーム45分と限られた時間の中で、障害箇所の調査・把握、障害機器の交換などの復旧作業を行い、正常に点灯させるまでの技術を競うもので、実力の拮抗した競技会となりました。
第十管区海上保安本部では、今後も「航路標識技能競技会」等を通して、職員の自己啓発と相互研鑽を図ることで、航路標識の保守に関する技術力の維持・向上を図ります。
* : Etecnav-Team(Expert technique aids to navigation Team)
航路標識の保守・整備技能の維持・向上を図るため、航路標識に係る高度な知識・技能を有する職員を技術講師に指名し、他の職員の指導等に当たらせるもので、平成20年7月に第十管区海上保安本部が導入した制度です。
▲航路標識技能競技会 |