調査の現状
我が国では、大陸棚の境界線画定に必要となる調査を優先してきたため、太平洋側海域では基礎的データの蓄積が進みました。
しかしながら、それ以外の海域については、必ずしも十分な調査が行なわれておらず、海底地形等の基礎的データの収集が遅れているため、これら海域での海洋調査を推進し、データを充実させる必要があります。
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特集 新たな海洋立国に向かって
III 広がる日本の「海」
2.海洋調査の推進
調査の現状
我が国では、大陸棚の境界線画定に必要となる調査を優先してきたため、太平洋側海域では基礎的データの蓄積が進みました。 しかしながら、それ以外の海域については、必ずしも十分な調査が行なわれておらず、海底地形等の基礎的データの収集が遅れているため、これら海域での海洋調査を推進し、データを充実させる必要があります。 取組み
現在、海上保安庁では、日本海や東シナ海といったデータが不足している海域について、海底地形調査、地殻構造調査、領海基線の調査等の調査を集中的に行っており、これらの海域の詳細が少しずつ明らかになっています。 調査には、測量船搭載のマルチビーム音響測深機や、航空機用の航空レーザー測深機等を使用しています。
AUV(Autonomous Underwater Vehicle)の導入
従来の測量船による調査に加え、平成25年以降は、精密な海底地形を調査可能なAUV(自律型潜水調査機器)を導入し、海洋権益を保全するための海洋調査能力の向上を図ります。
9月12日は「水路記念日」です!
海上保安庁で海洋調査等を行っているのは「海洋情報部」です。その歴史は長く、明治4年9月12日(新暦換算)、我が国の海図作成機関として設置された「兵部省海軍部水路局」が前身で、今年で140年になります。 海上保安庁では、毎年9月12日を「水路記念日」とし、貴重な資料の特別展示をはじめ、全国各地で様々なイベントを開催しています。 |