海上保安レポート 2011

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 新たな海洋立国に向かって


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 領海等を守る

3 生命を救う

4 青い海を護る

5 災害に備える

6 海を識る

7 交通の安全を守る

8 海を繋ぐ

ChapterI 関係国との連携・協力
COLUMN Vol.11 訓練と交流で各国と連携強化!〜北太平洋海上保安フォーラム多目的訓練に「えちご」が参加〜
ChapterII 関係海上保安機関に対する能力向上支援
ChapterIII 国際機関等との連携

目指せ! 海上保安官


語句説明・索引


図表索引


資料編


おわりに

8 海を繋ぐ > COLUMN Vol.11 訓練と交流で各国と連携強化!〜北太平洋海上保安フォーラム多目的訓練に「えちご」が参加〜
8 海を繋ぐ
COLUMN Vol.11
訓練と交流で各国と連携強化!〜北太平洋海上保安フォーラム多目的訓練に「えちご」が参加〜第九管区海上保安本部

新潟海上保安部巡視船「えちご」は、平成22年8月20日から11日間、オホーツク海及びウラジオストック周辺海域で行なわれた「北太平洋海上保安フォーラム多目的訓練」(主催:ロシア)に参加しました。

この訓練は、フォーラム参加6カ国(日本、米国、ロシア、中国、韓国、カナダ)の海上保安機関が一堂に会し、各国の連携・協力をより実践的なものにするため行なわれたもので、今回が3回目となります。

今回の訓練は、非常事態の警報を発信した船舶を、日本とロシアが協力して捜索するところから始まり、その後、日本・米国合同による薬物等の船内捜索訓練のほか、船内で負傷した乗組員の吊上げ救助訓練等が行なわれました。

吊上げ訓練には、「えちご」搭載ヘリコプターが参加しましたが、見学した各国代表団から、「えちご」の救助技術・能力について高い評価を受けました。

訓練終了後、ウラジオストック港へ入港し、訓練検討会や各国との意見交換会が行なわれました。

その後のレセプションでは、言葉の壁という問題がありましたが、身振り手振りでこれを乗り越え、各国と親睦を深めました。「えちご」主催のレセプションでは、振舞った「いなり寿司」に各国代表団とも興味津々で、すぐに売り切れてしまいました。味も好評で、片言の日本語で「おいしい!」との声が多く聞かれました。

また、相互訪問では若手職員が互いに着用していたTシャツを交換するなど、訓練と様々なレベルでの交流を通じて、各国の相互理解と連携を深めることができました。

ロシアでの船内レセプション
▲ロシアでの船内レセプション
想定船への移乗
▲想定船への移乗