海上保安レポート 2009
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はじめに


TOPICS 海上保安の一年

特集


海上保安庁の任務・体制


■本編

治安の確保

領海等を守る

生命を救う

青い海を護る

災害に備える

海を識る

交通の安全を守る

海を繋ぐ


目指せ!海上保安官


語句説明・索引


図表索引


資料編


本編 > 海を繋ぐ > 3. 国際機関等との連携
海を繋ぐ
3. 国際機関等との連携
目標
  世界でも有数の勢力、技術及び知識を有する海上保安庁は、国際社会において責任ある役割を担い、国際社会全体へ貢献するため、様々な国際機関や国際的な枠組みに積極的に参画しています。
多国間連携
(1)国際海事機関(IMO)における取組み

IMOは、海上における安全及び海洋汚染の防止等の海事問題に関する国際協力を促進するための国連専門機関です。海上保安庁では、今後も海上における安全や海洋 汚染分野でのIMOにおける取組み等に積極的に貢献していきます。


(2)国際水路機関(IHO)における取組み

IHOは、航海の安全及び海洋環境の保護を支援するために1921年に設立された政府間の機関です。現在80か国が加盟し、海図作製仕様の統一等に関する活動を行っています。

 平成20年は「国際水路機関戦略計画作業部会」及び「第11回世界電子海図データベース(WEND)委員会」を日本で開催しました。(詳しくは、本編 - 海を識る - 2. 海洋情報の提供をご覧ください。)


(3)コスパス・サーサット理事会における取組み

コスパス・サーサットシステムとは、人工衛星により中継された遭難信号から遭難船舶等の位置を迅速に検出するシステムです。このシステムは、コスパス・サーサットの国際協定を締結した国々によって運営されています。

平成20年10月27日から30日までの間、フランスにおいて第41回理事会が開催されました。理事会では、各国のシステム及び運用状況等について報告が行われました。海上保安庁では、今後も各国と連携しコスパス・サーサットを運営していくことにしています。


(4)国際航路標識協会(IALA)における取組み

IALAは、航路標識の改善と世界的な調和により、船舶交通の安全性、運航効率の向上を図ることを目的とした国際的な機関です。

平成20年は、理事会が9年ぶりに日本で開催されました。

IALA理事会
▲IALA理事会
国際航路標識協会(IALA)理事会を9年ぶりに日本で開催

平成20年5月19日から21日の3日間、国際航路標識協会(IALA)理事会が9年ぶりに日本で開催され、米国、英国、中国、韓国、チリなど24か国から25機関の理事が出席しました。

海上保安庁は、昭和34年にIALAに加盟し、昭和50年からは継続して理事を務め、IALA理事会の日本開催は今回で3回目となりました。理事会では、AIS等の最新技術を航路標識に応用し、より安全かつ効率的な船舶の運航を図るなど、航路標識の発展に関するIALA各委員会の活動について審議が行われました。

 また、海上保安制度創設60周年記念の国際会議として、5月18日は「観閲式及び総合訓練」を見学し、当庁業務の理解を図りました。