海上保安レポート 2009
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はじめに


TOPICS 海上保安の一年

特集


海上保安庁の任務・体制


■本編

治安の確保

領海等を守る

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青い海を護る

災害に備える

海を識る

交通の安全を守る

海を繋ぐ


目指せ!海上保安官


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資料編


本編 > 生命を救う > コラム6. スズメ蜂の襲撃に118番!
生命を救う
Column 06
スズメ蜂の襲撃に118番! 第四管区海上保安本部尾鷲海上保安部
スズメ蜂イラスト

蒸し暑い日が続いた9月の三連休、スズメ蜂の大群が人を襲う事故がほぼ同じ場所で二日連続で発生しました。

平成20年9月13日、14日の両日、三重県尾鷲市行 ゆきのうら野浦にある魚釣りや磯遊びのポイントである瀬せもとはな元鼻の付近で、スズメ蜂が遊びに来ていた釣り人等を攻撃し、3人が10〜20か所以上を刺されま した。14日には、主婦と小学4年生の男の子が刺され、男の子は「痛いよう〜」と泣きじゃくり、一刻の猶予も無い状況でした。しかし、119番に通報しても現場まで救急車が入って来ることはおろか、道路からもかなり離れており、救急隊の到着には、相当の時間を要することが予想されました。そのような状況の中、「海のもしもは118番」を知っていた同行者が機転を利かせ「118番」通報を行いました。

出動の要請を受けた尾鷲海上保安部は、巡視船「すずか」搭載のゴムボートと監視取締艇「あくえりあす」で、海岸で救助を待っていた要救助者を収容、尾鷲港まで搬送し、救急車に引き継ぎました。

尾鷲海上保安部では、機会あるごとに「118番」通報の周知活動を行っており、今回の事故も地道な周知活動の結果、「海のもしもは118番」の認知度が上がってきたものと実感しています。


要救助者の救急隊への引継ぎ
▲要救助者の救急隊への引継ぎ