巡視艇緊急出動!要救助者はオットセイ!?
平成20年2月21日午前9時頃、津軽海峡で船釣りをしていた北海道函館市在住の男性が、漁網が首に絡まって海面に浮き沈みするオットセイの子ども(体長約60cm、雄)を発見し、海上保安庁へ通報しました。函館海上保安部(北海道)では、直ちに巡視艇「ゆきぐも」を出動させましたが、洋上でオットセイに絡まった網をほどくことは困難と判断、通報者と協力して函館港に搬送し、北海道渡島支庁及び函館西警察署職員と協力して網を外しました。
その後、オットセイは発見場所近くの洋上で放され、オットセイは体力の衰えもなく元気に海に帰って行きました。オットセイにはリング状のものに頭をくぐらせて遊ぶ習性があり、遊びの中で網に絡まってしまったと思われます。
海上保安庁では、廃棄物(ゴミ)の不法投棄が海で生きる動物や植物に深刻な影響を与えてしまっていることなどから、少しでも不法投棄を減少させるために、廃棄物の不法投棄防止指導など、海洋環境を保全するための指導・啓発活動を実施しています。