| 北海道稚内市の西に浮かぶ利尻島は「日本最北の国立公園」に指定されており、「海の名山・夢の浮島」としてその名を馳せる利尻富士(利尻山)といった美しい景観に恵まれた漁業と観光の島です。 平成15年6月13日、利尻島の利尻富士町立本泊(もとどまり)小学校5、6年生の9名が、引率の3名の先生とともに、職場体験学習のため、巡視船しらかみを訪れてくれました。 小学生に「海上保安庁の仕事」を理解してもらうには視覚に訴えるのが一番と、海上保安業務の説明に加えて、職員が各種業務に合わせた装備を身に着けて登場したところ、小学生たちに大好評。全身銀色の防護服が出てきた時には、「カッコいぃー」と声を揃え、交代でその防護マスクを被っていました。 また、6月は環境月間です。「海をきれいに!」をテーマに、簡単なパックテスト*1を、一人一人に実際に経験してもらいました。小学生からは水の色が変わる度に歓声が上がり、「パックに穴を開ける、水を吸い上げる、パックを振って試薬と混ぜる」という一連の動作が新鮮だったようでした。 これらの体験学習を通じて、「利尻昆布」や「ウニ」が育つ自分たちの生まれ育った美しい島の環境を大切に思う気持ちと、その環境を守る気持ちが一人一人の心の中に育ってくれたものと、にわか先生を演じた職員たちは信じています。 ▲防護マスクを被る小学生 ▲パックテスト |