日米の海上保安機関である海上保安庁及び米国沿岸警備隊は、昭和23年の海上保安庁創設期よりさまざまな機会を通じて連携協力関係の強化を図るなど深く交流してきており、令和3年にあっては、米国沿岸警備隊との合同訓練を5回実施しました。
近年、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、法の支配に基づく海洋秩序の維持・強化に係る取組を推進するにあたって中心的な役割を果たす日米双方の海上保安機関の連携・協力がより重要になっています。また、海上保安庁は、米国沿岸警備隊とともに、世界の海上保安機関の連携・協力をリードする役割が期待されており、インド太平洋地域の海上保安機関に対する海上犯罪の取締り等に必要な能力向上支援にも取り組んでいます。
今後も海上保安庁は、日米海上保安機関合同訓練を通じて、両機関の海上法執行の手法や手続に関する相互理解を深め、互いの能力を向上させるとともに、この実績を積み重ねていく中で、外国海上保安機関への能力向上支援等にも反映させていくこととしています。
第1回[令和3年2月21日] | 外国漁船取締り訓練等(小笠原諸島沖) | |
第2回[令和3年6月23日] | 海中転落者捜索救助訓練(ハワイ沖) |
※ハワイ州カウアイ島沖合で実際の海難が発生したため、日米共同の実働捜索オペレーションに変更
第3回[令和3年8月24〜25日] | 停船措置訓練等(東シナ海) | |
第4回[令和3年9月23日] | 情報伝達訓練(北太平洋) | |
第5回[令和3年10月03日] | 複合型ゴムボート等による挟撃等停船捕捉訓練(東京湾) | |
令和3年8月 停船措置訓練等の状況
令和3年6月 実働捜索の状況
令和3年10月 停船捕捉訓練の状況