海上保安レポート 2022

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 守り抜く、日本の海。


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 海上交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

TOPICS 海上保安の一年 > 05 新しい海図シリーズを発行
TOPICS 海上保安の一年
05 新しい海図シリーズを発行

我が国における海図の歴史は、明治4年に明治政府が海図の作製に取りかかり、翌年に岩手県釜石港の「陸中國釜石港之圖(りくちゅうのくにかまいしこうのず)」を発行してはじまりました。150年が経った令和3年8月、海上保安庁は新しい仕様による紙海図の第一号を発行しました。

我が国の海図は国際仕様に基づいて作製していますが、発行の経緯などから国際仕様の範囲内で彩色等が異なる日本語版・英語版の2つのシリーズがあります。今後は新しい仕様による海図シリーズにより、これらの統一を計っていく方針です。

新しいシリーズには、日本が作製したことを示すため海図番号にJPNを付けました。

このシリーズの第一号が、JPN1「日本及近海」です。我が国全体を俯瞰する図とし、番号を1番としました。

JPN1では英語・ローマ字を主として日本語を併記し、日本語を解しないユーザーにも配慮しています。海上の安全確保、海洋権益の確保、海洋資源の開発・利用といった様々な目的のために150年にわたって行ってきた海洋調査の成果や、海底地形名、領海の基線と限界線等も記載しています。彩色の数を増やすことで、従来よりも見やすい海図にしました。

今後は、現行の海図を新しいシリーズに移行していく予定です。

領海地図の写真