船艇の1日
船艇における勤務体系は日帰り〜2週間程度と船の大きさにより異なりますが、ここでは、一例を紹介します。
巡視船艇乗組員の1日 広大な海域の安全・治安を確保する
船での仕事とは?
巡視船や巡視艇は海の警察、消防の役割を担います。陸上の仕事との違いは、船乗りの要素である、「船務」も担うことです。巡視船や巡視艇に乗り込む職員は、船を安全に運航しつつ、犯罪捜査や海難救助等の「業務」に当たります。例えば操船と犯罪捜査、船のエンジン整備と海難救助のようなイメージです。つまり、海上保安官は船乗りでもあり、警察官、消防士でもあるということになります。
巡視船艇勤務の特徴
巡視艇や小型の巡視船は、湾内や沿岸等、身近な海域を活動範囲とし、日帰りや数日間の洋上しょう戒(パトロール)の他、海上犯罪捜査や海難救助などの突発な事案にその機動力を活かし迅速に対応します。
大型の巡視船は、より広い海域を担い、日帰り〜2週間程度、洋上で過ごすこともあります。領海警備や沖合海域のしょう戒を担いつつ、陸から遠く離れた船舶からのSOSに対しても、船の航続距離を活かし対応します。
24時間体制でしょう戒(海域のパトロール)等を行うため、乗組員は交代で船務にあたります。基本的には0〜4時と12〜16時勤務、4〜8時と16〜20時勤務、8〜12時と20時〜24時勤務の三交代制です。ここでは、三直当直の一例を紹介します。
※場合によっては超過勤務として働くことがあります。
海上交通センターの1日
運用管制官の勤務体系は、日勤当直と夜勤当直の交代制勤務です。各海域において、航行船舶等の特色はありますが、ここでは一例を紹介します。
運用管制官の1日 船舶の往来が激しい海域の安全な航行を支援する
運用管制官の仕事とは?
東京湾や伊勢湾、大阪湾、瀬戸内海の船が多く通航する海域に設置された海上交通センターにおいて、運用管制官は、24時間365日、レーダー等を使い、船の動きを把握し、船の安全運航に必要な情報の提供や、交通の整理等の業務を行っています。