海上保安レポート 2021

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 現場「第一線」


海上保安官の仕事


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 海上交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

2 生命を救う > Column Vol.06 機動救難士出動1,500件!
2 生命を救う
Column Vol.06
機動救難士出動1,500件!
第七管区海上保安本部北九州航空基地

令和2年8月19日、第七管区海上保安本部の航空基地である、北九州航空基地に所属する機動救難士の出動件数が、前身である福岡航空基地からの累計で1,500件(救助人数311人)に到達しました。

機動救難士は、平成14年10月1日、全国で初めて4名が福岡航空基地に配置され、配置当初から数々の海難救助と災害救助の現場で活躍してきました。発足当初には、訓練するにも資器材が揃わず少人数で知恵を絞り苦労した幾多のエピソードが残されており、当時の航空機乗組員と機動救難士が情熱を持って試行錯誤を重ね、現在の機動救難制度の礎を築いてきた様子をうかがい知ることができます。

令和2年4月からは、北九州空港に開設された北九州航空基地へ移転し、引き続き北部九州と山口県西部における迅速な海難救助体制の一翼を担うとともに、近年多発する豪雨災害に対しても、海陸の区別なく出動しています。

機動救難士は、今では全国9か所の航空基地に各9名が配置され、日本沿岸の大部分をカバーしています。前記出動件数は、機動救難士が配置された航空基地の中でも全国最多となりますが、あくまで通過点に過ぎません。今後も海に生きる人々の安全・安心に寄与できるよう、日々研鑽に努めていきます。

訓練中の機動救難士
訓練中の機動救難士