Column Vol.04
船内で不正改ざんB-CASカードが蔓延!32名を検挙!!
第五管区海上保安本部神戸海上保安部
船内で不正改ざんB-CASカードが蔓延!32名を検挙!!
第五管区海上保安本部神戸海上保安部
海上保安庁では、不正に改ざんされたB-CASカードの使用等により、フェリーや貨物船乗組員等を相次いで検挙しており、令和2年中に59名を送致しました。
不正改ざんB-CASカードとは、有料衛星放送事業者と契約することなく不正視聴できるよう改ざんされたカードのことをいい、カードを改ざんすること(作出)、改ざんカードを使用して有料衛星放送を不正に視聴すること(供用)、改ざんカードを人に譲り渡すこと(譲渡)は、それぞれ刑法犯(作出・供用)、不正競争防止法違反(譲渡)に該当します。
神戸海上保安部では、不正改ざんB-CASカードを同僚に譲渡したとして、フェリー会社社員を不正競争防止法違反の疑いで逮捕したほか、同社所有フェリーの乗組員ら31名についても、フェリー乗員室などで不正改ざんB-CASカードを使用して有料衛星放送を不正視聴したとして検挙するなど、船内で不正改ざんB-CASカードが蔓延していた事実を特定し、不正改ざんB-CASカード42枚を押収、令和2年5月までの間に計32名を送致しました。
海上保安庁では、引き続き、積極的な立入検査等を行い、法令の海上における励行に努めていきます。
不正改ざんB-CASカードの挿入状況
不正改ざんB-CASカードが蔓延していたフェリー
フェリー居室にてテレビを確認する様子