海上保安庁は、東南アジア海域等における海賊対策のため、平成30年10月30日から約1か月間、巡視船「えちご」をオーストラリア及びフィリピンに派遣しました。「えちご」は、11月14日から17日の間、オーストラリア・ダーウィンに寄港しました。海上保安庁の巡視船がダーウィンへ寄港するのは、初めてのことです。寄港中、「えちご」船長は、オーストラリア国境司令部北部地域司令を表敬訪問するとともに、海上保安に係る意見交換を実施し、今後の現場レベルでの協力関係の強化について確認しました。
また、16日には、海上保安庁とオーストラリア国境警備隊が、海上保安分野の協力に関する協力意図表明文書に署名し、安倍内閣総理大臣とオーストラリア連邦スコット・モリソン首相の立会いのもと、協力文書を交換しました。
巡視船えちご
さらに、17日には、安倍内閣総理大臣が「えちご」を訪問し、「法の支配に基づく『自由で開かれたインド太平洋』を世界の海で体現してもらいたい。」「平和で豊かな海を実現するため、世界の海上保安機関の羅針盤となってもらいたい。」と乗組員を激励しました。
オーストラリア国境警備隊との協力文書交換式(出典:首相官邸HP)