Column Vol.10
九州北部豪雨災害対応
第七管区海上保安本部
九州北部豪雨災害対応
第七管区海上保安本部
ヘリコプターによる吊り上げ救助活動状況 |
平成29年7月5日昼頃から福岡県及び大分県内陸部を中心とした九州北部地域で「線状降水帯」が形成・維持され、同じ場所に猛烈な雨が降り続いたことから、同日夕刻、九州地方では初めての大雨特別警報が発表されました。この記録的な大雨により福岡県、大分県の両県では、河川の氾濫や土砂崩れが発生し、多数の死者、行方不明者が出るとともに多くの家屋へ甚大な被害をもたらしました。
第七管区では、警報が発表されたことに伴い、直ちに対策室を設置、災害対応態勢に万全を期するため、対策本部に改組しました。
第七管区では、他管区からの派遣を受け、巡視船艇延べ61隻、航空機延べ61機を投入し、管内沿岸被害状況調査及び行方不明者捜索を行なうとともに、土砂崩れ等により生じた木材等の漂流物の注意喚起のため、航行警報及び海の安全情報により航行船舶への周知を行いました。
また、福岡県及び大分県へ職員を派遣し、各県からの要請に基づき、特殊救難隊延べ16名及び機動救難士延べ38名を投入し、関係機関と緊密に連携のうえ、7月6日から2日間にわたり福岡県朝倉市及び大分県日田市において、土砂崩れ等により民家等に孤立した計40名の方々及び犬2頭を救助しました。
左上:福岡県朝倉市豪雨災害状況 右上:機動救難士による救助状況 左下、右下:救助した孤立者の搬送状況 |