海上保安レポート 2017

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 平和な海の継承〜海上保安庁の使命〜


海上保安官の仕事


海上保安庁の 任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

6 交通の安全を守る > Column vol.13 気象情報に関するラジオ放送の廃止 〜67年歴史に終止符〜
6 交通の安全を守る
Column Vol.13
気象情報に関するラジオ放送の廃止 〜67年歴史に終止符〜
本庁交通部
舳倉島で放送をする職員(石川県輪島市)平成8〜9年頃
舳倉島で放送をする職員(石川県輪島市)
平成8〜9年頃
最後の放送を行った焼尻島灯台
最後の放送を行った焼尻島灯台

海上保安庁では、これまで各地の灯台等で観測した風向、風速、気圧等の気象情報を、全国29箇所の放送局からラジオ放送により提供してきましたが、平成28年9月30日正午、焼尻島灯台(北海道)からの放送をもってこれら放送局の運用を終了しました。

このラジオ放送は、昭和24年に北海道襟裳岬ほか4箇所で、モールス信号による放送を開始し、昭和29年からは職員が読み上げる音声放送に移行しています。

無人島や岬の先端といった厳しい自然環境の中、職員が駐在するなどして昼夜を問わず67年間にわたり、気象・海象の観測や放送を行ってきました。

海の安全を支え、また、「灯台放送」という愛称で多くの国民に親しまれたラジオ放送ですが、近年インターネットの普及等国民の情報入手手段の多様化等をふまえ、役目を終えることとなりました。9月30日の放送の最終日には、報道やネットにおいても大きく取り扱われ、無線愛好者が近隣の灯台に集まるなど多くの反響がありました。

ラジオ放送は終了しましたが、今後も「海の安全情報」においてインターネットや電子メール、テレホンサービスを通じ気象情報の提供を行い、引き続き、海の安全確保に努めていきます。

最後の放送文(焼尻島灯台からの放送)
各局 各局 各局
こちらは やぎしり やぎしり やぎしり
海上保安庁が神威岬灯台及び焼尻島灯台の気象状況をお知らせします
時刻11時52分
神威岬灯台では 南の風16m 気圧1,013hPa 波の高さ1.1m
焼尻島灯台では 南南西の風12m 気圧1,013hPa
おわり こちらは やぎしり さようなら