Column Vol.08
自己救命策の確保のために 〜巡視船「くりこま」乗組員が熱演〜
宮城海上保安部
自己救命策の確保のために 〜巡視船「くりこま」乗組員が熱演〜
宮城海上保安部
宮城海上保安部所属の巡視船「くりこま」では、保安部職員と合同で平成28年度6件(小学生から高校生までの約630人)の海の安全教室を実施し、自己救命策の普及・啓発活動を行いました。
安全教室では、「くりこま」乗組員により、落水時の対処方法について説明を行い、ユーモアのある劇仕立てで熱演し、不意な落水時に浮いて待つことの重要性をアピールしました。また、参加者は、実際に救命胴衣での浮力を体験したり、「浮くっちゃボトル」(ペットボトルによる簡易救命具)による救助を体験したりしました。
浦戸諸島の離島に所在している塩竈市立浦戸小中学校では、生徒、教職員の全員が定期船を利用して通学、通勤しており、定期船発着場からの転落事故が心配されています。そこで、安全教室に併せて、くりこま乗組員作成の「浮くっちゃボトル」4組を同校に寄贈し、同校の通学、通勤路である同発着場に設置されました。後日、浦戸小中学校の松崎和佳子教頭先生から「通学の際の落水が不安だったが、子ども達の安全が確保され、不安が少し解消された。」と感謝の言葉をいただきました。
第二管区海上保安本部の管内では東日本大震災で被害のあった海水浴場が復旧し、海水浴等の海辺のレジャーを楽しむ人が増えたこともあり、海での事故が増加しています。今後も、海浜事故の予防と、もしもの時のため、積極的に海の安全教室を実施していきます。
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