海上保安レポート 2011

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 新たな海洋立国に向かって


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 領海等を守る

3 生命を救う

4 青い海を護る

ChapterI 海洋環境保全対策
ChapterII 海上環境事犯への対応
COLUMN Vol.06 「灯標」が伊勢湾再生に一役!

5 災害に備える

6 海を識る

7 交通の安全を守る

8 海を繋ぐ


目指せ! 海上保安官


語句説明・索引


図表索引


資料編


おわりに

4 青い海を護る > COLUMN Vol.06 「灯標」が伊勢湾再生に一役!
4 青い海を護る
COLUMN Vol.06
「灯標」が伊勢湾再生に一役!第四管区海上保安本部

「灯浮標」ってご存知ですか?

「灯浮標」は海に浮かぶ標識で、航行する船舶に対して、航路や浅瀬等の存在を知らせる役割を果たしています。

愛知県知多半島沖に「伊勢湾第四号灯浮標」が設置されており、名古屋港や四日市港へ出入港するほとんどの船舶が、これを目印に船の針路を変えています。

平成22年2月8日、この灯浮標が観測機能付の浮体式灯標として新しく生まれ変わり、従来の航路標識としての機能に加え、風向・風速のほか、気温、波高、水温、流向・流速等の観測機能が備わりました。(写真参照)

これら機能は、伊勢湾再生の取組みの一環として、伊勢湾の環境監視、修復のために必要なデータを収集する目的で付加されたものです。

設置者は、国土交通省中部地方整備局で、伊勢湾内では、このほか2か所(湾口部、湾奥部)に同様の灯標が設置されています。

海上保安庁が所管する航路標識を撤去し、当庁以外の機関が長期間標識を設置するのは今回が初めてであり、平成30年3月末までの約8年間、伊勢湾再生に向け様々なデータが24時間連続で収集されます。

各地点での観測結果は、リアルタイム情報としてホームページに掲載されています。海にお出かけの際には、気象海象の確認のため是非ご利用ください。

◆ 水質定点観測リアルタイム情報

http://www.isewan-db.go.jp/real_web/REAL_WEB_buoy/PointSelect/Index.asp