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05 災害に備える
Column Vol.07
スクラップ積載船舶火災の謎に迫る! 海上保安試験研究センター
近年スクラップ積載船舶の火災が増加傾向にあり、火災予防と効果的な消火活動並びに責任者の追及を行うためには、火災原因の究明と適切な消火方法の確立が必要となっています。 中国、韓国等に輸出されている、いわゆる雑品スクラップの中には金属のほか、プラスチック類、バッテリー、石油ストーブ、布等さまざまな物が含まれ、どのような原理で火災が発生するのか未だ解明されていません。 このため、海上保安試験研究センターでは、(独)国立環境研究所、消防大学校消防研究センター及び海上保安大学校等と共同でスクラップ積載船舶火災に関する研究を行っています。 この研究では、各研究者がいろいろな観点から雑品スクラップの輸出に関する問題点を分析していますが、海上保安試験研究センターでは、火災をおこしたスクラップ積載船舶での現場調査を行ったり、火災原因の可能性について消防大学校消防研究センターと共同で実験を行っています。 平成21年9月には、中国で開催された国際シンポジウムで海上保安試験研究センター科学捜査研究課の山ゆきみ専門官が火災現場での調査結果や鉛蓄電池の電解液と金属の反応の危険性について発表し、各国の危険物関係研究者から高い関心が寄せられました。 |