海上保安庁では、巡視船艇・航空機による監視や緊急通報用電話番号「118番」通報、測量船等による海洋汚染調査等をもとに、油や廃棄物等による海洋汚染の発生状況や海洋環境の把握に努めています。
平成20年は、油、廃棄物、有害液体物質、赤潮、青潮等による海洋汚染の発生を555件確認し、平成19年より78件増加しています。種類別に見ると、油によるものが373件、廃棄物によるものが126件であり、依然として海洋汚染は後を絶ちません。
なお、これらのデータは海上保安庁のホームページで公開しています。
● 海洋汚染の現状(統計資料) http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/tokei/index.htm
● 海洋汚染調査・放射能調査の報告書
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/OSEN/oceanenv.html
海洋環境保全意識を高めるため、油等の排出防止及び海洋汚染防止関係法令の遵守を促す指導・啓発活動を、周年を通じ全国各地で実施しています。特に6月を「海洋環境保全推進月間」として、海事・漁業関係者を対象とした海洋環境保全講習会や船舶乗組員を対象とした訪船指導を精力的に実施しました。
また、海洋環境保全推進員等のボランティアと協力して、海洋環境保全教室の開催、街頭やイベント会場での啓発活動のほか、海岸漂着ごみの分類調査等を行い、海洋環境保全思想の普及に努めました。
▲海洋環境保全教室(海岸清掃・漂着ごみ分) |