一方で、近年の複雑、多様化する社会に的確に対応するためには、さらに専門的で高度な能力を必要とする事案があることも少なくありません。
そのような事案に対応するため、意欲ある海上保安官がその業務遂行能力をさらに向上させることができるように、本人の希望と適正次第で様々な研修や技能検定などを受けることができる機会を設けています。これらの研修などを経て、専門的かつ高度な知識経験を有する人材を育成し、業務を支えています。
◆特修科
将来の幹部候補生を養成する、海上保安大学校を卒業していない一般職員のための幹部登用制度です。当庁在職年数や資格等の基準を満たしている一般職員が試験等により選抜された後初級幹部として必要とされる素養を身に付けるため、所要の研修を受講します。
研修終了後は、船艇や陸上での勤務経験を積みながら、本人の能力、希望、実績等により、幹部へ昇任していきます。
◆潜水研修
▲訓練の様子 |
◆救急救命士養成研修
高度な救急救命処置を実施し、海上事故遭遇者を1人でも多く救出するため、救急救命士を養成しています。救急救命士の国家資格を取得した後、特殊救難隊、機動救難士等として活躍しています。
◆語学研修
海上保安業務において不可欠である、中国語、ロシア語及び韓国語を修得する研修です。この研修では語学能力向上のほか、犯罪捜査等実務に即した演習を取り入れ、外国人犯罪などに的確に対応できる知識と能力を兼ね備えた海上保安官を養成しています。修了後は、外国語及び犯罪捜査に精通した国際取締官として外国船舶による密漁、密輸・密航等の各種外国人犯罪捜査の場で活躍します。また、その専門的な語学能力を活かして様々な分野においても活躍しています。
●試験日程
海上保安大学校 | 海上保安学校 | 海上保安学校 (特別) |
海上保安学校 門司分校 |
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受付期間 | 8月24日 〜 9月5日 |
7月18日 〜 8月1日 |
4月3日 〜 4月10日 |
5月中旬 〜 6月上旬 |
10月中旬 〜 10月下旬 |
第1次試験 | 10月28、29日 | 9月24日 | 5月21日 | 6月下旬 | 11月中旬 |
第2次試験 | 12月18日 | 10月18 〜 21日 |
6月19 〜 22日 |
第1次試験日の翌日 | |
第3次試験 (航空課程のみ) |
− | 12月9 〜 14日 |
− | − | − |
●受験資格
海上保安大学校 | 昭和61.4.2以降生まれで高校卒または平成19.3までに高校卒業見込みの者など |
海上保安学校 | 昭和58.4.2以降生まれで高校卒または平成19.3までに高校卒業見込みの者など |
海上保安学校(特別) | 昭和57.4.2以降生まれで高校卒または平成18.9までに高校卒業見込みの者など(申込受付終了) |
海上保安学校門司分校 (有資格者採用) |
試験区分ごとに異なります。詳細はお問い合わせください。 |
●お問い合わせ先
学生採用試験関係 | 総務部教育訓練管理官付企画調整係 TEL:03-3580-0936(直通) |
有資格者採用試験関係 | 総務部人事課任用係 TEL:03-3591-6361(内線2540〜2542) |
海上保安庁ホームページ | http://www.kaiho.mlit.go.jp/ |
海上保安大学校 ホームページ | http://www.jcga.ac.jp/ |
海上保安学校ホームページ | http://www.kaiho.mlit.go.jp/school/index.html |
海上保安学校門司分校ホームページ | http://www.kaiho.mlit.go.jp/school/moji/ |