教育課程には次の4つの課程があり、学生は入学時からそれぞれの課程で、将来担当する業務に合わせた教育を受けます。
◆船舶運航システム課程(教育期間1年)
▲実習の様子 |
▲カッター訓練 |
●航海コース
巡視船等の運航を担当する海上保安官(航海士)を育成するコースで、船舶運航に必要な知識・技能を修得します。
●機関コース
巡視船等の機関運転・整備を担当する海上保安官(機関士)を育成するコースで、船舶の機関、電気機器等に関する知識・技能を修得します。
●主計コース
巡視船等において経理や調理を担当する海上保安官(主計士)を育成するコースで、総務、経理補給、船舶衛生、調理技術等に関する知識・技能を修得します。
◆航空課程(教育期間1年)
航空機の運航を担当する海上保安官(飛行士)を養成する課程で、海上保安業務を遂行するために必要な知識・技能を修得するほか、飛行士に必要な数学、物理、英語等を修得します。
◆情報システム課程(教育期間2年)
通信機器の運用・管理と船舶の安全運航に必要な情報を提供する航行援助システムの管理・運営を行う海上保安官を養成する課程で、通信機器及び航行援助システムの運用・保守、警備救難業務に必要な知識・技能を修得します。
◆海洋科学課程(教育期間1年)
▲整列する学生 |
海上保安学校を卒業後は、配属先の巡視船に乗船して海難救助、犯罪捜査に当たるなど、各課程、各コースに応じた業務に従事します。一定期間、巡視船艇等での勤務を経験した後は陸上勤務も経験するほか、希望と適性により特殊救難隊、機動救難士、潜水士や国際取締官として活躍したり、所定の実務を経験した後、将来、海上保安庁の幹部となるため海上保安大学校の特修科に進む道も開かれています。
▲逮捕術訓練 |
教育内容は、国際法、刑事訴訟法、海難救助、犯罪捜査・鑑識など、海上保安業務に必要な基本的知識・技能を修得するとともに、射撃、逮捕術などの訓練で気力・体力を練成します。
その他、乗船実習、現地実習などを通じて巡視船等の運用技能や実務を学びます。
海上保安庁の航空要員を養成するための教育機関です。海上保安学校航空課程卒業者にヘリコプターの操縦資格を取得させるほか、現場で活躍中の飛行士、整備士及び航空通信士は必要な資格の取得、特殊技能(吊り上げ救助等)の修得、航空機運航に関する安全対策知識を修得します。
▲飛行訓練