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平成15年は、海上保安庁がテレビ、新聞などのマスメディアに登場する機会が増えました。これは、 ・160万人以上の方が見学された東京お台場における北朝鮮工作船の一般公開 ・北朝鮮による拉致事件や覚せい剤の密輸などに対する世論の高まりのなか再開された「万景峰92」号の新潟入港への対応 ・イラク情勢などにより高まるテロの脅威に対し、水際対策の強化策として東京港等五大港の海上保安(監)部長が港湾危機管理官として任命されたこと など、これらの事案に直接関与している海上保安庁に国民の関心が集まったためと思われます。 海上保安庁は、国の行政機関として、国民の皆さんにその活動をご理解、ご評価いただいた上で、適正な業務の遂行を図らなければなりません。 しかしながら、海上保安庁のホームページなどに寄せられたご意見、ご質問を拝見しますと激励や応援も多くありますが、まだまだ私たちの活動が国民の皆さんに十分伝わっていないように感じられます。 このため、海上保安庁としては、広報への取組みをより一層充実させ、国民の皆さんに海上保安庁の活動内容を理解していただけるよう適時適切なプレスリリースを実施するとともに、広報誌や次世代を担う子供たちに向けたパンフレット、ホームページのキッズコーナーの活用といった取組みを進め、地域の声を反映しながら、国民に愛される海上保安庁を目指していきます。 また、インターネット上のホームページの充実にも力を入れていますので、少しでも多くの方々にご覧いただければ幸いです。 http://www.kaiho.mlit.go.jp/をご覧下さい。メールによるご意見、ご要望も受け付けています。 制服を着たアザラシは、海上保安庁イメージキャラクター「うみまる(兄)」「うーみん(妹)」です。このイメージキャラクターもさまざまな活動を展開していきますので、「うみまる」「うーみん」をどうぞよろしくお願いいたします。 「うみまる」「うーみん」に関するお問い合わせは、海上保安庁政策評価広報室まで。 TEL:03-3591-9780(FAX兼用) E-Mail:shitsumon@kaiho.mlit.go.jpまで
工作船の一般公開 平成13年12月22日に発生した九州南西海域における工作船事件は、我が国近海をこのような武装した船舶が徘徊し、我が国の治安を脅かしているという事実を明らかにし、海上警備の重要性を再認識させるものでした。 平成14年9月に水深90mの海底から引き揚げられ、海上保安庁において鋭意捜査が実施されたこの工作船の船体及び武器類等は、平成15年5月31日から平成16年2月15日までの間、お台場「船の科学館」(東京都)において一般公開されました。 この一般公開は、多くの国民の方々に我が国周辺海域を取り巻く現状を正しく理解してもらい、海上防犯活動の促進を図ることなどを目的として、海上保安庁及び日本財団の協力・指導の下、海上保安思想の普及宣伝等を事業とする(財)海上保安協会が実施したものです。公開初日以来、大きな反響を呼び、小泉首相や多くの閣僚・政府関係者等が見学に訪れたほか、連日多くの方々が見学に訪れました。その総数は約163万人に上り、この問題に関する国民の関心の高さがうかがわれました。 (財)海上保安協会では、我が国周辺を取り巻く現状と海上警備の重要性を国民に広く周知していくため、工作船の船体等を将来にわたり保存・公開していく必要があると考え、そのための募金活動を実施しています。 今後の工作船等の保存・公開場所については、交通の利便性等の観点から、海上保安庁の施設である横浜海上防災基地内に施設を構築することで計画が進められています。海上保安庁としても、(財)海上保安協会の保存・公開への努力と国民の善意の寄附に応えることとし、今後、同基地内における保存・公開の実施に向け、準備・検討していくこととしています。 |