卒業生の声
2010年 機関コース卒業
- 出身地
- 北海道
- 役職
- 主任機関士
簡単な経歴を教えてください。
2009年10月 海上保安学校入校
2010年 9月 海上保安学校卒業
第一管区根室海上保安部羅臼海上保安署
巡視船てしお機関士補
以後、第一管区内巡視船艇で勤務
2022年 3月 特修科後期課程(67期)修了
4月 第三管区横須賀海上保安部
巡視船たかとり主任機関士
海上保安庁に入庁しようと思ったきっかけを教えてください。
私は代々漁業を生業にしている家庭に生まれ、常に海に接する環境で育ちました。
物心ついた時から家業の手伝いをしており、私にとって海=漁師というイメージが幼いころからあり、私も将来は家業を継いで漁師になるものだと思っていました。
しかし、映画やニュースで海上保安庁の存在を知り、人命救助や犯罪捜査など、漁業とは違った側面で、海に携わる仕事がしたいと感じ、海上保安官を目指すようになりました。
今まで経験した海上保安業務で、印象に残っていることについて教えてください。
巡視船てしおで勤務していた時に流氷に閉じ込められた漁船を曳航救助したことが印象に残っています。
砕氷船である巡視船てしおの特性を生かした救助で、流氷が押し寄せる道東、道北以外では体験できない、貴重な経験になりました。
この他、離島から新型コロナウイルス罹患者を搬送したことが印象に残っています。新型コロナウイルス流行当初のことでしたので、防護服に身を包み、その上からヘルメット、救命胴衣を着用した入出港作業や罹患者の搬送を行いました。
船艇勤務の特徴/魅力を教えてください。
船艇勤務の魅力は、海難救助等のときに、最前線で業務を行う事ができることだと思います。
特にCL型小型巡視艇等、対応する人数の少ない状況で業務を行うときは、自身の知識、経験を発揮でき、自分自身も成長できます。
仕事をするうえで大切にしていること/心がけていることは何ですか。
コミュニケーションを大切にしています。
普段から何気ない会話や、声掛けをすることでコミュニケーションが生まれ、何でも言い合える関係性を築くことができ、結果事故防止につながると思っています。
海上保安官のやりがいを教えてください。
海難救助の際、要救助者をご家族の元へ無事送り届けることができたときなど、乗組員が一丸となって一つの業務を無事完遂できたときはやりがいを感じます。
入庁を検討している方にメッセージをお願いします。
船艇勤務の場合、特殊な環境で業務に当たることが多いですが、海上保安官にしか行けない場所、海上保安官しか見られない景色、海上保安官にしかできない経験が必ずあります。
海上保安庁は、船艇や航空機、海難救助や犯罪捜査、潜水士や音楽隊など業務の幅も広く様々な分野があり、男女問わず活躍できる場となっています。