海上保安学校を受験したきっかけについて教えてください。

映画「海猿」に憧れ、人命救助に携わりたいと思い受験しました。初めは海猿同じ潜水士を希望していましたが、入学後、たくさんの教官から様々な現場のエピソードを聞いていくうちに、海上保安庁の職種の幅広さを感じ選択肢も広がりました。今後、色々な職種のある現場で自分がどんな海上保安官になっていくか楽しみに感じています。

あなたが勉強している課程/コースを選んだ理由を教えてください。

私の作る料理を喜んで食べている父の姿を見るのが好きで、もっと多くの種類の料理を作れるようになりたいと思ったこと、乗組員の健康を支え元気の源となれるようになりたいと思い主計コースを選びました。

海上保安学校に入学する前はどんな気持ちでしたか。

文武両道の環境についていけるか不安でした。また、女性に比べ男性が多い環境のため、親しい同期ができるのかなど、心配や不安が大きかったです。

入学後の感想を教えてください。

同じ夢を持っているため、向上心が強い人が多く、何事にも積極的になれる環境だと感じました。思い悩むより行動する人の方が多いので、私も影響を受けてたくさんのことに挑戦できるようになりました。この学校で生活していると、無理に背伸びしなくても自然と成長している場所だと感じています。

毎日の生活の楽しいと思うことや達成感を感じたことなど、具体的なエピソードを教えてください。

海上保安学校で行うこと全てが新鮮で楽しいです。例えば、制圧の授業では筋力トレーニングが厳しく運動が得意な学生でもかなりしんどいです。しかし、すぐ隣を見れば同期も汗をかきながら苦しい表情で頑張っているので、やめてしまいたいな、と弱気な心を奮い立たせることができます。授業後の達成感はとても大きなものです。

興味深い/面白い授業を教えてください。

調理理論が面白いです。どうすればもっと美味しい料理を提供することができるのか、乗組員に喜んでもらうために何ができるのかを学ぶことができ、調理実習でも活かすことができます。思い通りに知識を活かすことができたときは、将来現場で働いている自分を想像しモチベーションの向上にもつながっています。

本校ならではできる経験を教えてください

海上保安学校に入学しないと聞くことのできない海の事件や事故の現場の貴重な経験談を聞くことができます。時には、想像できないような話もあり、現場に出るための心構えになります。また、教官から様々な話が聞けるので、現場に赴任した後の選択肢が広がり、現場赴任が楽しみになります。

入学して、成長したことについて教えてください。

元々負けず嫌いな性格ではありますが、さらに根気強く粘る性格へと成長したと思います。人前に立つことはあまり得意ではありませんが、学校を変えたい、より良くしたい一心から主任生活指導学生に立候補し、様々な意見が言えるようになりました。自身の言動が与える影響を考慮し、責任をもって身だしなみから意識して生活を送るようになりました。

どんな海上保安官になりたいですか。今の目標を教えてください。

視野を広く、素直、かつ謙虚に何事も恐れず挑戦する海上保安官になりたいです。女性は男性に比べれば非力かもしれませんが、威厳を持ち、正は正、悪は悪と胸を張って言えるように、目の前の課題に取り組んでいます。

受験生へのメッセージをお願いします。

「憧れの職業まであと一歩。この一歩を踏ん張れるかどうかで努力が報われるか変わる」これを自分に言い聞かせながら受験勉強をしていました。何事も苦しい、辛いと思ったときの一歩をどうするかで成長できるか決まると思っています。
同じ大変な思いをしている未来の同期が全国各地で頑張っていると考えれば背筋が自然と伸びてくると思います。この学校には、たくさんの同意、先輩がいます。楽しいことばかりではありませんが、何を目的に海上保安官になるのか忘れないようにしてください。そして、家族や友人、これまで支えてきてくれた人へ恩を返すつもりで、思いやりの心を大切に、海上保安学校で出会う同期や先輩に接してください。ここでは、想像を超える経験を積むことができます！みなさんと「職業は海上保安官」と胸を張って言える日が来ることを楽しみに現場で待っています。