令和4年9月、海上保安庁では、様々な海洋情報を集約して地図上に重ね合わせて表示できる海洋状況表示システム「海しる」に、海洋教育コンテンツを追加しました。
本コンテンツでは、小学校、中学校の理科、社会科で学ぶ学習単元のうち、海洋に関する単元を網羅しており、学習者は自由に単元を選んで学ぶことができます。
「海しる」トップページから本コンテンツにアクセスすると、理科における天気・災害・環境や、社会における地形・産業など、教科・単元を選択できるメニュー画面が表示されます。
メニュー画面から学びたい単元を選択すると、「海しる」に掲載されている情報のうち、その単元の関連情報のみが選択された「海しる」マップの解説ページを見て、さらに実際の「海しる」マップにアクセスして学習できる構成になっています。
学習者は学びたい単元の関連情報が表示された「海しる」のマップを見て、海の上の風や波など、時々刻々と移り変わる「海の今」の状況を知ることができます。
また、表示させたマップの場所の移動、縮尺や表示情報の切替えなどの操作も自分でできるので、身近な地域をクローズアップして見たり、さらに知りたい情報を地図上に重ね合わせて情報間の関連性をビジュアル的に理解したりすることもできます。
これらの自由なマップの操作を通して、学習者はあたかも「海しる」上で旅するかのように楽しみながら、海について主体的に学んでいくことができます。
このような地理空間情報システム(Geographic Information System:GIS)の特徴を生かした本コンテンツは、わが国の海洋教育の推進に向けて広く活用されることが期待されます。
「海しる」マップの解説ページ