活動状況(JICA提供)
現地時間令和5年2月6日午前4時17分頃、トルコ共和国南東部を震源とした大規模な地震が発生しました。この地震により、広範囲にわたり家屋が倒壊し、多くの死傷者が発生しました。同国政府からの要請に基づき、行方不明者の捜索・救助活動を実施するため、我が国から国際緊急援助隊・救助チームを派遣しました。海上保安庁においては、国際緊急援助隊・救助チームとして本庁から同チームの安全管理を担う副団長を始め、特殊救難隊の隊員や各管区の機動救難士計14名を派遣しました。
現地では、余震の影響により救助活動中も家屋の崩壊が進む等、極めて危険な環境であったほか、タンクに貯めた水が氷るほどの極寒の中での活動となりました。過去の派遣と比較しても、非常に過酷な環境下での活動となりましたが、一人でも多くの行方不明者をご家族の元へと返すべく任務を遂行し、派遣した職員は事故なく活動を終えて無事に帰国しました。活動中は現地の方々から差入れをいただく等、両国の友好関係に大きく影響する派遣となりました。
海上保安庁では、国際緊急援助隊の一員として、年間を通じて他機関と様々な合同訓練を実施し、いつどこで起こるかわからない災害に備えています。引き続き、国内の海難・災害対応のみならず、世界各国での活動を見据えて備えてまいります。
長官への帰朝報告