近年、我が国を取り巻く海洋における諸問題が年々増大、複雑化しており、海洋の安全保障に関わる喫緊の課題に対して、海上保安分野の学術的観点からの研究・分析や提言発信が強く求められています。このため、令和5年4月、海上保安大学校の「国際海洋政策研究センター」を「海上保安国際研究センター」に名称変更するとともに、海洋の安全保障に関する諸課題に対応するためシンクタンク機能を強化します。これにより、現在の本拠地である呉のみならず、東京にも拠点を設置し、海洋の安全保障に関する研究者を配置して、国内外の研究機関・教育機関との交流や共同研究を推進していきます。また、定期的にシンポジウムを開催し、研究者間のネットワーク作りにも取組んでいきます。これまで以上に海上保安分野の研究を推進・対外発信を強化することによって、世界的な議論を牽引する海上保安機関のシンクタンクとして、海上保安分野における戦略上のソフトパワーとして貢献していくことを期待しています。