大型巡視船において、不審事象を早期に認知し、的確に対応するためには、各種監視装置を活用した情報の収集、データベースとの照合等による情報分析、これに基づく対処方針の立案や調整が不可欠です。これまでは、自船の安全航行のための見張りと不審事象探知のための監視が同じ要員で行われてきました。また、国際情勢の緊迫化に伴い、今後は貨物検査法等の執行にあたり、高度な判断と適切な措置が求められる事案が増大することが予想されます。
このため、大型巡視船に情報収集・分析、対処方針の立案・調整に専従する要員(運用司令科)を配置し、大型巡視船の事案対処能力を強化することとしています。
■運用司令科のイメージ |