海上保安レポート 2004

●はじめに


■TOPICS 海上保安の1年


■特集1 海洋権益の保全とテロ対策

■特集2 海保の救難


■本編

治安の確保

生命を救う

青い海を護る

災害に備える

海を識る

航海を支える

海をつなぐ連携


海上保安庁の業務・体制


海を仕事に選ぶ


海保の新戦力


その他


資料編


 
本編 > 海をつなぐ連携 > コラム イラクの女性教師が巡視艇で東京港視察
イラクの女性教師が巡視艇で東京港視察
 平成16年5月26日、イラク情勢が引き続き緊迫している中、日本財団(会長 曽野綾子)の招へいにより、イラク・サマーワの聖ミッカ小学校の女性教師2人が来日、社会で活躍する日本の女性たちの状況等視察のため、東京海上保安部(東京都)を訪れました。
 当日は、佐藤清志海上保安部長を表敬、海上保安業務の説明を受けた後、巡視艇「まつなみ」に乗船し東京港内を視察しました。また、乗船中の船内では、同船で活躍している女性海上保安官の田上真理子船長、江藤麗奈主計士補の仕事ぶりを視察しました。初めて間近に見る海、初めて乗る船に最初は緊張の面持ちだった2人もレインボーブリッジが見える頃にはにこやかに外の景色に見入ったり、田上船長のてきぱきとした動きに感心したりしていました。
 入港後には、田上船長及び江藤主計士補と懇談、女性教師2人は、海上保安官として活躍する日本の女性たちに感銘を受けた様子でした。2人は懇談の中で、イラク人が日本に対して尊敬の心を持っていること、日本の支援に大きな期待を持っていることなどを話してくれました。「今は大変だけれども未来に希望を持っています。」という言葉がとても印象的でした。
 社会の中でいきいきと働いている日本女性の姿を自分の目で確かめた経験は、イラク人女性にとって大きな希望となり得たことでしょう。
 2人は小学校の先生ということで、「「まつなみ」乗船を含め、日本で見たもの、体験したことをイラクの子供たちにたくさん話してあげてください。」との田上船長の言葉に、「ぜひそうします、ありがとう、ありがとう。」と何度もお礼を言って下船しました。

東京港内を視察するイラクの女性教師
▲東京港内を視察するイラクの女性教師