北海道東部地区を代表する都市釧路市は、古くから遠洋漁業の根拠地として栄えた漁業・水産加工業・製紙業が盛んな町です。
釧路海上保安部は砕氷能力を有する巡視船「そうや」をはじめ巡視船艇5隻を保有し、北の海での海上犯罪取締りや海難救助を実施する一方で、市民との交流を深めるため、地域イベントに協賛した巡視船の一般公開や体験航海を可能な限り実施しています。
そんな中、平成16年7月19日「海の日」に併せて行った巡視船「りしり」の一般公開は晴天にも恵まれ、予想をはるかに上回る2,015人の入場者を迎え大盛況の中、突然新郎新婦が華やかに入場!関係者一同予定来場者の確認をしてみるも、そんな話は聞いておらず、どうしていいかあたふたしているのを尻目に、船上の来場者からは「綺麗!」「幸せそう!」「悔しい!」等と羨望、賛美、嫉妬の様々な歓声が巻き起こり、大いに盛り上がっていました。
お二人は脚光を浴びつつ船首付近にて写真撮影を始めると、二種制服(甲)を着ていた巡視船「りしり」船長・業務管理官が特別サービスで一緒に納まりました。
晴天の下、美男美女のカップルと制服姿が見事に調和し、入場者から拍手も巻き起こる程の光景で、付き添いの母親と思われる方に事情を聞いたところ、お二人は釧路市在住の20代のカップルで、挙式を2週間後に控え、付近のホテルで婚礼衣装の前撮りをしていたところ、一般公開されている巡視船が見えたので急遽野外撮影を行おうということで盛り上がり、タキシードとウエディングドレス姿でそのまま来船したとのことです。
新郎のお母さんは「とても良い写真を撮らせてもらい、二人にとって一生の記念になると思います。」と大変満足そうに話していました。末永くお幸せに!