海上保安レポート 2020

はじめに


TOPICS 海上保安庁、この1年


特集 海上保安庁新時代


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 海上交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

特集 海上保安庁新時代 > 3 海上保安庁で、はたらく > 船艇の1日・海上交通センターの1日
特集 海上保安庁新時代
特集3 海上保安庁で、はたらく
船艇の1日

船艇における勤務体系は日帰り〜2週間程度と船の大きさにより異なりますが、ここでは、一例を紹介します。

巡視船乗組員の1日 広大な海域の安全・治安を確保する
巡視船の写真
船での仕事とは?

巡視船や巡視艇は海の警察、消防の役割を担います。陸上との大きな違いは、船を動かす必要があることです。
よって、乗組員の仕事は船を動かす「船務」と犯罪捜査や海難救助等の「業務」があります。

各乗組員は「船務」と「業務」両方の仕事をこなします。例えば操船と犯罪捜査、エンジン整備と海難救助のようなイメージです。
つまり、乗組員は船乗りでもあり、警察官、消防士でもあるということになります。


巡視船勤務の特徴

巡視船は巡視艇よりも広い海域で活動します。

領海警備等、陸上から遠く離れた海域で行動することもあり、数日〜2週間程度海の上で過ごすこともあります。

24時間体制でしょう戒(海域のパトロール)等を行うため、乗組員は交代で船務にあたります。基本的には0〜4時と12〜16時勤務、4〜8時と16〜20時勤務、8〜12時と20時〜24時勤務の三交代制です。ここでは、三直当直の一例を紹介します。

※場合によっては超過勤務として働くことがあります。

船艇の1日
海上交通センターの1日

運用管制官の勤務体系は、日勤当直と夜勤当直の交代制勤務です。各海域において、航行船舶等の特色はありますが、ここでは、一例を紹介します。

運用管制官の1日 船舶の往来が激しい海域の海上交通の安全を確保する
海上交通センターの1日
運用管制官の仕事とは?

東京湾や伊勢湾、大阪湾、瀬戸内海の船が多く通航する海域に設置された海上交通センターにおいて、運用管制官は、24時間365日、レーダー等を使い、船の動きを把握し、船の安全運航に必要な情報の提供や、交通の整理等の業務を行っています。

運用管制官の1日