Column Vol.05
台風19号がくる! 佐渡島真野湾沖貨物船「GALAXY SEA」号機関故障
第九管区海上保安本部
台風19号がくる! 佐渡島真野湾沖貨物船「GALAXY SEA」号機関故障
第九管区海上保安本部
令和元年10月12日(土)午前11時23分、新潟県佐渡市真野湾沖(陸から約19km)で漂泊中の貨物船「GALAXY SEA」(総トン数4,329トン、長さ99m、乗員14名)船長から第九管区海上保安本部に対して「主機関の不具合により航行不能となったため、タグボートで引っ張って欲しい」と通報がありました。
当時、台風19号の接近により、最大6mの波と風速20m/s以上の風が吹いており、貨物船が沿岸への乗揚げや、転覆の可能性があったことから、直ちにヘリコプター2機を新潟航空基地から出動させ、強風や高波の影響で貨物船が激しく動揺する中、機動救難士により乗組員10名の吊上げ救助を実施しました。
吊上げ救助実施後、機動救難士3名を貨物船に残し、残る乗員4名と協力し、台風19号の暴風域が迫る中、巡視船「えちご」によるえい航救助作業を実施しました。
途中、えい航索が海上荒天により切断しましたが、付近海域で監視警戒をしていた巡視船「やひこ」にえい航救助作業を引継ぎ、翌々日の14日午前7時30分に新潟県上越市の直江津港沖まで無事えい航しました。
第九管区海上保安本部では、こういった厳しい気象条件下でも、迅速かつ的確に救助活動ができるよう、引き続き訓練に励んでいきます。
巡視船えちご現場到着時
機動救難士による救助作業の状況
MH916による吊上げ救助の状況
MH970による吊上げ救助の状況
えい航状況